糸リフトを受ける理由は、年齢によって異なります
顔の糸リフトは、年齢の高低や男女を問わず、多くの方が受けている施術です。
年齢を重ねた方は、たるんだフェイスライン、垂れた頬、ほうれい線のように、加齢でたるんだ部分を減らすために施術を受けることになります。年齢とともにたるんだ皮膚をリフトアップするわけです。
これに対し、若い方は必ずしもたるみが理由とは限りません。顔をもう少しすっきりさせるために糸リフトを受けることになります。
相談で最も多い心配
糸リフトのご相談を受けていると、心配や誤解が多いことがわかります。
何かが顔の中に入ることが怖く、副作用への心配も大きいものです。数ある副作用の中でも、特に施術後にでこぼこして見えることを不安に思う方が多くいらっしゃいます。
あるいは、くぼんで見えるディンプル現象や、皮膚の外に糸が飛び出す現象を心配されます。
これらの副作用は、起こりうる現象です。病院ごとに使う糸の種類や施術方法は異なりますが、こうした副作用を減らしながら効果を出せるよう、どこも工夫を重ねています。
そこで、この文章では二つの点を見ていきます。一つは副作用が起こる原因、もう一つは副作用を減らす方法です。
浅く入れた場合と、深く入れた場合
糸を入れる深さが結果を左右します。まず、皮膚のすぐ下のごく浅い層に糸を入れると考えてみましょう。
浅すぎるため、外から糸が透けて見えることがあります。皮膚の外に糸が飛び出すことも、やや起こりやすいと考えられます。また、均一な深さで通らなかった場合、糸を引いたときにでこぼこがすぐに目立つでしょう。
反対に、とても深い層に糸を入れたと考えてみましょう。深いため、外から透けて見えることはなさそうです。皮膚の外に糸が簡単に飛び出すこともないでしょう。均一な層ではなく不規則に入ったとしても、それほど目立たないはずです。
それなら、深い層に入れればよいのではないでしょうか。ここに別の問題があります。
浅く入れるほど、リフトアップの効果は高くなります。引き上がりやすいということです。反対に、深く入れるとリフトアップの効果は小さくなります。つまり、ごく浅く入れるとリフトアップの効果は非常に優れていますが、他の副作用のリスクが高まります。反対に、深く入れるとでこぼこの副作用は減らせますが、効果が落ちます。
わかりやすく言うと 浅ければよく引き上がる代わりに目立ちやすく、深ければ目立ちにくい代わりに引き上がりにくくなります。両方を同時に得ることはできません。
したがって、最もよいのは、適度な深さで、均一な層を通すようにすることです。言うまでもなく、簡単ではありません。
顔は平らではありません
均一な深さを保つことが難しい理由は、顔の表面が均一ではないからです。
私たちの顔は平らではありません。頬骨やエラのように、顔の輪郭には凹凸があります。こうした輪郭に沿って、皮膚に一定の深さで糸を入れることは難しいものです。
また、皮膚の厚さも人それぞれです。特に皮膚が非常に薄い場合は、少しでも誤るとでこぼこやディンプル現象が起こりやすくなります。
したがって、適切な深さで均一な層を保つことは非常に難しいのです。そのためには、ある程度以上の経験の蓄積が必要でしょう。
副作用を減らす二つの方法
ここまでで、なぜでこぼこやディンプル現象が起こるのか、おおよそ理解できたと思います。では、副作用を減らしながら適切な効果を得るには、どうすればよいのでしょうか。
- 浅すぎず、深すぎない深さで、均一に糸を入れること。
- 顔の部位に入れる糸の本数を減らすこと。顔の部位に糸を入れなければ、こうした副作用を生じさせずに済みます。
1番は、施術者の経験と技術に頼るほかありません。
2番は、施術方法を変えれば可能です。顔の部位に入れる糸の本数を減らすか、顔の部位には糸を入れずに別の方法を用いることです。
私が選んだ方法
私は、顔の部位に直接糸を入れない方法を用いています。
経験と技術が積み重なっても起こりうる副作用をさらに減らすために選んだ方法です。
原因を知っていれば、相談の場で判断できます
私が副作用の原因をご説明したのには理由があります。副作用がなぜ起こるのかを知っていれば、相談の場で施術方法についての話を聞いたときに、判断しやすくなるからです。
最近は糸の種類や施術方法があまりに多く、混乱するのも無理はありません。特定の施術を選ぶのは簡単ではありません。
私がお話しした内容が、選択の基準の一つになればと思います。
