院長コラム · 目の整形

下眼瞼手術で脂肪を取るか、移すか

執筆 · Park Jung Keun院長公開日 更新日

3行まとめ
  • 下眼瞼手術は、目の下のたるんだ皮膚を切除するだけでは終わりません。
  • 目の下の脂肪を移すのか、取り除くのか、脂肪を抑えている膜を引き締めるのかで分かれます。
  • 近年は、皮膚の切除・脂肪の除去・剥離をいずれも最小限にする方向で考えます。
この記事の目次
  1. 皮膚だけを切除する手術ではありません
  2. 目の下にはどのような変化が生じますか
  3. 近年の基準は「温存」です
  4. 脂肪を抑えている膜を引き締めるということは
  5. 目の下だけでなく、頬の前側まで見ます
  6. 最も大切な原則は「やりすぎない」ことです
  7. まとめると

皮膚だけを切除する手術ではありません

下眼瞼手術は、単に目の下のたるんだ皮膚を切除する手術ではありません。

年齢を重ねると、目の下の皮膚のたるみ、脂肪の突出、目の下の溝が一緒に現れます。そのため、目の下の構造全体をバランスよく矯正する過程が必要です。

特に下眼瞼手術では、目の下の脂肪をどのように扱うかが重要です。脂肪再配置、脂肪除去、眼窩隔膜の強化(隔膜強化)の三つが、その中心となります。

目の下にはどのような変化が生じますか

年齢を重ねると、目の下にさまざまな変化が同時に現れます。

  • 目の下の皮膚が薄くなり、たるみます。
  • 目の下の脂肪が前に押し出されて、ふくらみます。
  • 涙の溝(tear trough、目の下に長く刻まれる溝)が深くなり、クマが濃くなります。
  • 中顔面(頬の前側)がたるみ、しわができます。

こうした変化が重なると、疲れて老けて見える印象になります。

近年の基準は「温存」です

下眼瞼手術は似ているように見えて、意外に方式がさまざまです。近年の方向性は、温存的な方式です。

  • 皮膚の切除を最小限にします。
  • 脂肪の除去を最小限にします。
  • 剥離(組織をはがして入っていく範囲)を最小限にします。
  • できる限り組織を温存します。
方法どのような場合に検討するか行うこと
脂肪再配置涙の溝が深くなり、影ができている場合脂肪を下方へ移し、目の下から頬の前側へなめらかにつなげます
脂肪除去脂肪が多く、ふくらみが強い場合脂肪を取り除きます。最小限の除去が原則です
眼窩隔膜の強化脂肪を抑えている膜がゆるんでいる場合ゆるんだ膜を引き締めます

脂肪を抑えている膜を引き締めるということは

眼窩隔膜(眼窩脂肪を前から抑えている薄い膜)がゆるむと、脂肪が前に突出します。眼窩隔膜の強化は、この構造を再び整える方法です。脂肪が再び前に押し出されるのを防ぐ段階であるため、結果が保たれるうえで重要と考えています。

わかりやすく言うと 目の下の脂肪は、薄い膜が前から抑えています。その膜が伸びると、脂肪が前に押し出されてふくらみます。そのため、脂肪だけを扱うのではなく、膜も一緒に引き締めます。

脂肪再配置は脂肪を取り除かないため、こけた頬の前側を同時に補うことができます。反対に、脂肪が多すぎる場合は、取り除く方向が必要です。

ただし、脂肪を過度に取り除くと、目の下がくぼみ、かえってより疲れて見えることがあります。そのため「最小限の除去」が原則です。

目の下だけでなく、頬の前側まで見ます

下眼瞼と中顔面(頬の前側)は、常に一緒に見る必要があります。

頬の前側がこけると、目の下の影がより濃くなり、頬の前側から下へ走るしわが目立ちます。目の下だけを整えても、目の下の変化が小さく見える理由です。

そのため、必要に応じて、中顔面のリフトアップ、頬の前側への脂肪移植、ほうれい線まわりのボリューム補充を併せて検討することもあります。何を一緒に行うかは、診察しながら決めます。

最も大切な原則は「やりすぎない」ことです

下眼瞼手術の難しさは、どれだけ適切に切除し、どれだけ多く温存するかにかかっています。

  • 皮膚の切除は最小限にする必要があります。やりすぎると、下眼瞼外反(下まぶたの縁が外側に反り返る状態)のリスクがあります。
  • 脂肪の除去は最小限にとどめます。
  • 剥離は必要な範囲のみ行います。

温存、自然さ、安全。この三つを併せて見ます。

まとめると

項目基準
脂肪再配置溝を満たして、自然な曲線をつくります
脂肪除去やりすぎず、最小限にとどめます
眼窩隔膜の強化脂肪が再び押し出されないようにします
皮膚の切除最小限にして、副作用を減らします
中顔面頬の前側・ほうれい線まで併せて見ます

組織を温存する方向で計画することが、当院の基準です。

手術時間・麻酔・抜糸の日程と副作用は、[下眼瞼手術のご案内](/eyes/lower-blepharoplasty)にまとめてあります。

Park Jung Keun院長
Park Jung Keun院長 · 形成外科専門医、医学博士

フェイスリフト・目元のたるみ手術・糸リフトなど、顔の老化に対する治療を、ご相談から施術まで直接担当します。ご相談から回復まで院長が直接担当します。

2004 形成外科専門医2013 ソウル大学 医学博士大韓形成外科医会 副会長
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